新聞広告 シンラ(1)

新潮社
AD+D+I:齋藤浩

朝日広告賞に初めて入選した作品。通知が来たときは腰が抜けた。

コピーライターは望月和人氏(東急エージェンシー)。望月氏とは前年から組んで広告賞にチャレンジしていたのだが、このとき初めてお互い腹を割って、ケンカしながら作ることができた。本当に満足のいく仕事だったので、もはや入選しなくても悔いはない!くらいの勢いだったと記憶している。

シンラは自然をテーマにした雑誌(現在休刊)。かわいい猫や屋久杉の根っこなんかをメインに出したところで当たり前故誰も振り向いてはくれない。いっそのこと自然を出さずに自然を語ることができないか?と考え、まずビジュアルが完成した。これを望月氏に渡し、「広告として成立させてくれ」とまあ無理難題を押し付けた訳だ。つづく。