広告賞

今日は朝日広告賞と毎日広告デザイン賞の搬入日だ。

私はもう卒業している訳だが、これらの賞は若手広告クリエイターにとっては登竜門的な存在であることは今も昔も変わらない。むしろ、新聞という広告媒体が衰退してきたからこそ、『毎日届けられる紙媒体』ならではの効果的かつ新しい広告表現を提示し、グラフィックデザインの可能性を見せつけてほしい。

私のまわりの若手デザイナーやデザイナー予備軍達も挑戦している者が多く、アドバイスを求められることも多い。

で、彼ら全体に言えることは、まず良い点としてピュアであるということ。入選するためのコズルイ作戦のようなものをあまり感じないのだ。逆を言ってしまえば、幼すぎるのかもしれないが。そして悪い点を挙げるなら、情熱がたりない。それなりのものをそれなりに仕上げて満足している傾向にあるのだ。

私が思うに、とくに若いうちは、まず数を作るべき。『情熱は作品数に比例する』といえる。オトナ的な判断力が不足しているのなら、その分数で勝負するだろ。とも思うし、より経験値が上がってくれば、クオリティの高い作品だけを数多く作ることが可能だ。そこできちんと作りきるか、途中でやめるかで運命がかわる。

実際私は毎年少なくとも20点は出品していた訳だが、当時グランプリを穫った男は40点出品していたと聞いて、さすがだと思ったもんだ。この情熱の差こそグランプリと準グランプリの差であり、賞金にして150万円の差だ。と考えると、まあ諦めもつくか。わはは。